"結論ファースト"の文章が書けるようになる文章の型 "PREP法"とは?

2025年2月18日

PREP

この記事はこんな人におすすめ!

  • 箇条書きをなんとなく使ってしまう人
  • 箇条書きを正しく使えているか不安な人
  • 文章や資料作成スキルを向上させたい人

文章を書く際、論理的に伝えることはとても重要。

しかし、多くの人が思いついたままに書き連ねたり、結論が最後まで出てこなかったりすることで、説得力のない文章になってしまうことが多い。

この問題を解決するために有効なのがPREP法だ。本記事では、PREP法の概要と、その効果を具体例を用いて解説し、最後にビジネスや学校での活用方法について述べる。

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PREP法とは?

PREP法
PREP法

PREP法とは、結論を明確に伝え、論理的な流れで説明する文章構成の一つ。

「Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(再結論)」の順番で構成され、読み手にとってわかりやすいだけでなく、説得力を増すことができる。

特に、ビジネスの場面や学校でのレポート・論文作成において、この手法を使うことで伝えたい内容が簡潔に整理され、読み手に強く印象づけることが可能となる。

  • Point(結論)
  • Beason(理由)
  • Example(具体例)
  • Point(再結論)

多くの人が文章を書くとき、結論を後回しにしてしまう。日常会話ではそれでも問題ないかもしれないが、ビジネスや論文では話の流れが明確であることが求められる。

そのため、「結論を最初に伝え、次に理由と具体例を提示し、最後に再度結論を述べる」というPREP法は、非常に有効なテクニックとなる。

PREP法を使わない例と使う例

いい例と悪い例

まず、PREP法を全く使わずに書かれた悪い例を紹介する。

昨日、リモートワークについての記事を読んだ。そこには、リモートワークを導入した企業の事例が紹介されており、業務効率が向上したことが書かれていた。その企業では、通勤時間がなくなることで社員の負担が減り、仕事に集中できる環境が整ったらしい。また、オフィスのような雑音がないため、静かな環境で作業できることもメリットとして挙げられていた。そして、従業員の満足度も高まり、離職率が下がったという調査結果もあるそうだ。

一方で、リモートワークが向かない業種もある。例えば、工場や接客業では出社が必要なので、在宅勤務は難しい。だからといって、リモートワークが全く意味がないわけではない。生産性の向上には役立つかもしれない。企業によっては、導入を検討する価値があるだろう。

結局のところ、リモートワークはメリットもデメリットもあるため、どの企業も一概に導入すべきとは言えない。だが、働き方の選択肢が増えることは良いことだと思う。

この文章にはいくつかの問題点がある。

まず、何が言いたいのかが明確ではなく、話の流れが散漫になっている。また、結論が最後まで出てこないため、読み手は「で、何が言いたいのか?」と疑問を抱く。加えて、「事実を並べているだけ」であり、筆者の意見や主張が弱い

そのため、説得力のある文章になっていない。

改善例

さて、先ほどの文章をPREP法を用いて修正するとどうなるか。

リモートワークは生産性を向上させるべき働き方である。その理由は、通勤時間が削減されることで、業務に集中できる時間が増えるからだ。通勤には往復で1〜2時間かかることが一般的であり、その時間を有効活用できれば、より効率的な働き方が可能になる。また、自宅などの静かな環境で作業することで、オフィスの雑音や不要な会話に邪魔されることなく、業務に没頭できるというメリットもある。

例えば、ある企業がリモートワークを導入した結果、従業員の生産性が平均20%向上し、残業時間も大幅に削減されたというデータが報告されている。さらに、従業員の満足度も向上し、離職率が低下する傾向が見られた。このことからも、リモートワークは単に効率を上げるだけでなく、働きやすい環境を整える上でも有効であるといえる。

したがって、企業はリモートワークを積極的に導入し、社員の生産性向上と働きやすさの両立を図るべきである。もちろん、全ての業種に適用できるわけではないが、可能な範囲で柔軟な働き方を採用することで、企業全体のパフォーマンス向上につながるだろう。

まず、"リモートワークは生産性を向上させるべき働き方である。”という最初の一文がこの文章全体の主張を表しており、何が言いたいのかが一瞬でわかる。これが最初のP(結論)だ。

続いてすぐに、"その理由は、"と、結論を支持するR(理由)を述べる。その後"例えば、"という副詞を用いてE(具体例)を添える。そして最後に文章のまとめとしてP(最結論)を述べる。

このように、PREP法を用いることで、結論が明確になり、主張の説得力が増すことがわかる。

PREP法を使うメリット

メリット

PREP法を使うことで、文章は飛躍的にわかりやすくなる。最大のメリットは結論が明確になることだ。読み手は、文章を読んだ瞬間に「何が言いたいのか」を理解できるため、最後まで迷子になることがない。

また、論理的な文章になるため、説得力が向上する。特に、ビジネスの場面では、上司やクライアントに対して簡潔で明確な報告や提案を行う必要がある。

その際、PREP法を用いることで、相手を納得させやすくなる。さらに、学校でのレポートや論文作成においても、論理的な構成が求められるため、PREP法は有効である。

活用できる例

 ビジネスの場面

報告書

今月の売上が前年比15%増加しました。

その理由は、新規キャンペーンの効果が大きかったためです。

実際、キャンペーン開始後の1週間で売上が急増しました。

したがって、次回も同様の施策を実施すべきです。

プレゼンテーション

この新規プロジェクトを導入すべきです。

その理由は、コスト削減と業務効率の向上が期待できるからです。

実際に、類似企業での導入事例では、コストが30%削減され、生産性が20%向上しました。

このことから、当社でも導入を進めるべきです。

クライアントへの提案

貴社のWebサイトをリニューアルすべきです。

なぜなら、現在のデザインではユーザーの離脱率が高いためです。

実際、最新の調査では、リニューアル後のコンバージョン率が25%向上した企業が多くあります。

そのため、早急に改修を検討することが望ましいです。

業務改善提案

業務フローを自動化すべきです。

なぜなら、手作業によるミスが多発しているからです。

実際、昨年度のデータでは、手入力ミスによる修正コストが年間100万円発生していました。

したがって、システム導入を進めるべきです。

学校・学習の場面

レポート・論文作成

環境問題に対する個人の取り組みは重要です。

その理由は、小さな行動の積み重ねが大きな変化を生むからです。

例えば、リサイクルや節電を推進することで、CO2排出量の削減に貢献できます。

このことから、個人レベルでも積極的に取り組むべきです。

ディベート・討論

制服の自由化を進めるべきです。

その理由は、個人の自主性と多様性を尊重できるからです。

実際に、海外の自由な服装を認める学校では、生徒の自己肯定感が向上したという研究結果があります。

したがって、私たちの学校でも導入を検討すべきです。

論述問題の回答

日本の少子化対策はもっと強化されるべきです。

その理由は、労働力不足や経済成長の停滞を引き起こす可能性があるからです。

例えば、フランスでは積極的な少子化対策を講じた結果、出生率が回復しました。

このため、日本でも同様の政策を強化すべきです。

まとめ

文章の説得力を高めるためには、PREP法を活用するのが効果的である。

  • Point(結論)
  • Beason(理由)
  • Example(具体例)
  • Point(再結論)

特にビジネスの場面や学校での文章作成において、PREP法を意識することで、わかりやすく伝える力が格段に向上する。

今後、報告書やプレゼン資料を作成する際は、ぜひこの手法を取り入れてほしい。

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