ガジェット 資産形成

iPhoneを1年ごとにメルカリで高く売る方法|購入から売却までの戦略

多くの人がスマートフォンを「消費財」と考えている。購入したら長年使い倒して、新しいものに買い換える際には旧機種は引き出しの奥へ。あるいは下取りに出して数千円の価値しか見出せない。

今回は、そんな発想を根本から覆そうという話。

iPhoneは消費財ではなく「資産」であるという認識を持ってほしい。適切に運用すれば、その価値を最大限に保ちながら、常に最新モデルを最小限の実質コストで使い続けることが可能だ。今回は特にメルカリでの高額売却を中心に、iPhoneの資産価値を最大化する方法を徹底解説する。

結論から言えば、iPhoneの「購入→使用→売却→再購入」というサイクルを最適化するということ。これにより実質的な所有コストを大幅に削減できる。この記事を読めば、あなたも「iPhoneを資産として運用する賢者」の仲間入り。

なお、この記事は日常使用するiPhoneの適正価格での売買を前提としている。営利目的や、不当な高額転売などを推奨するものではない点に留意されたい。

iPhoneが資産である理由

https://www.apple.com/jp/iphone/?afid=p238

まず理解すべきは、iPhoneが単なる使い潰して消費する電子機器ではなく、「資産」であるという事実。その理由は以下の通り。

ここでの話

  • iPhoneは1年程度ではなかなか値が落ちない
  • iPhoneはかなり流動性の高い資産
  • iPhoneは高級品

iPhoneは1年程度ではなかなか値が落ちない

他のスマートフォンと比較して、iPhoneは時間経過による価値下落が緩やかだ。Androidスマートフォンが1年で市場価値を50%以上失うケースが一般的なのに対し、iPhoneは適切に管理していれば1年後でも購入価格の70-80%程度の価値を維持することも可能だ。これはAppleのブランド力と高い品質管理、長期的なソフトウェアサポートがあってこそ成り立つエコシステムである。

この傾向は、米国のスマートフォン売買サイトSellCellが2025年に発表したデータにも明確に表れている。同調査によれば、2024年に発売されたiPhone 16 Pro Maxは、購入から1年経過しても「良好」な状態で約29.4%の価値下落にとどまっており、おおよそ70%以上の価格を維持していることが分かる。

一方で、同時期に発売されたSamsung Galaxy S24は61.2%、Google Pixel 9は57.3%もの価値を失っており、iPhoneとAndroid端末のリセールバリューには大きな差がある。

出典:SellCell「スマートフォン価値下落レポート2025年版

https://www.sellcell.com/smartphone-depreciation/

このような差異は、単にスペックや価格の問題ではない。Appleは長年にわたり、旧モデルにも最新のiOSアップデートを数年間提供し続けるなど、製品ライフサイクルの長期化に本気で取り組んできた。さらに、MacやiPad、Apple Watchなどとの連携性を重視したエコシステムの構築により、中古で購入したiPhoneであってもその利便性が損なわれにくい点も、価値下落の抑制に寄与していると考えられる。

このように、iPhoneの中古市場における強さは、ブランドイメージや製品単体の性能だけでなく、長期的なサポート体制とエコシステムの魅力が複合的に支えているものである。

iPhoneはかなり流動性の高い資産

中古iPhoneの需要は極めて高く、適正価格で出品すれば数日以内に売却できることが多い。特にメルカリのような個人間取引プラットフォームでは、業者を通さないため買取価格より高額での取引が期待できる。

つまり、iPhoneは必要なタイミングで現金化できる「流動性の高い資産」としての側面を持つ。

この実態は、メルカリが2024年に公表した公式データにも明確に示されている。たとえばiPhone 16 Proは平均約160,800円で出品され、平均2.5日で売却されている。1つ前のモデルであるiPhone 15 Proも約145,000円という高値で取引され、平均2.7日で売れていることが分かる。

興味深いのが、型落ちのiPhone 14 ProやiPhone 13 miniでさえ、それぞれ3.2日(平均86,000円)、2.8日(平均51,900円)と短期間で売却されている。

さらに、販売から年数が経過したiPhone 12ですら、平均29,000円で出品され、わずか1.9日で取引が成立している点である。これにより、中古iPhoneがいかに早く売れ、かつ安定した価格帯で現金化できるかが裏付けられる。

機種名平均価格(円)取引件数(件)平均売却日数(日)
iPhone 16 Pro約160,800約1802.5
iPhone 15 Pro約145,000約2002.7
iPhone 14 Pro約86,000約2203.2
iPhone 13 mini約51,900約1902.8
iPhone 12約29,000約1,1601.9

出典:iPhoneはメルカリで売れる!賢く売却する方法や相場を解説|メルカリびより

このように、中古iPhoneの「流動性の高い資産」としての性質は実証されており、個人がスマートに資産を現金化する手段として非常に優れた存在なのは間違いない。

iPhoneは高級品

https://www.apple.com/jp/iphone-16-pro/

シンプルに、iPhoneは購入価格が高い。

15万円前後、場合によっては20万円近い金額を支払うことになる。この価格帯の製品を「使い潰して捨てる」という選択は、経済的に賢明とは言えない。

数千円の安価な電子機器であれば、維持管理や中古売却の手間を考慮すると、使い切って処分するのも合理的な選択だろう。しかしiPhoneのような高額商品の場合、適切な管理と売却努力による数万円の価値回収は、投じる労力に対して十分なリターンがある。

例えば15万円のiPhoneを1年使用後に13万円で売却できれば、実質コストは月あたり1,666円程度。メルカリでの出品手続き、撮影、梱包、発送といった手間を考慮しても、時給換算で考えれば極めて効率の良い労働と言える。仮に全作業に3時間かかったとしても、時給1万円相当のリターンが得られる計算だ。

iPhoneを「消費財」ではなく「高級品」「資産」として扱い、購入時から売却までを視野に入れた運用をすることは、経済的合理性の観点からも強く推奨できる選択なのだ。

【基本戦略】iPhoneを循環型資産にする

従来の「使い捨て消費財」から「循環型資産」へとiPhoneの位置づけを変えるためには、以下の基本戦略を理解して実践することが重要。

ここでの話

  • 戦略1:概ね1年で買い換えるサイクルを確立する
  • 戦略2:「現金→iPhone→現金→iPhone→」の循環意識を持つ
  • 戦略3:価値を維持する(=壊さない)ための日常管理を習慣化する

戦略1:概ね1年で買い換えるサイクルを確立する

iPhoneの資産価値を最大化するには、「いつ買い、いつ売るか」という時間軸の最適化が不可欠だ。

結論、最も効率的なサイクルは概ね「1年程度の使用期間」である。この期間であれば、以下のメリットがある:

  • バッテリー劣化が顕著になる前に売却できる
  • 次のモデルへの買い替え時に旧モデルの価値が急落する前に対応できる
  • キャリアの契約サイクルとの兼ね合いで最適な補助を受けられる可能性が高い

実際に計算してみよう。例えば15万円で購入したiPhoneを1年後に12万円で売却できれば、実質コストは月あたり1,666円程度となる。高品質なレンタル料と考えれば、かなり合理的な出費だ。

戦略2:「現金→iPhone→現金→iPhone→」の循環意識を持つ

iPhoneを資産として扱うなら、以下のサイクルを明確に意識すべきだ:

  1. 資金を最適なタイミングでiPhoneに変換する(購入)
  2. iPhoneの価値を最大限保持しながら使用する(維持管理)
  3. 価値が大きく下落する前に再び現金化する(売却)
  4. 得た資金を次のiPhoneへと投資する(再投資)

このサイクルを効率化するほど、実質的な所有コストは下がっていく。

「買ったら使い切る」という従来の消費者マインドを捨て、常に「次の売却」を視野に入れた資産運用者としての視点を持つことが重要だ。

戦略3:価値を維持する(=壊さない)ための日常管理を習慣化する

iPhoneの資産価値を保つためには、日常的な管理が欠かせない。具体的には次のとおり。

  • 購入直後からケースとスクリーンプロテクターを装着
  • 充電サイクルの最適化(80%充電制限の活用)
  • 極端な環境(高温・多湿など)からの保護
  • OSアップデートの適切な管理
  • 修理が必要な場合は公式サービスを活用する

これらの対策は些細なことだし、面倒に思えるかもしれないが、1年後の売却時に数万円の価格差を生み出す可能性がある投資と考えるべきだ。

【購入】キャリア乗り換え特典を利用して、安くハイスペックiPhoneを買おう

iPhoneを資産として最大限活用するためには、購入段階から戦略的に行動する必要がある。

ここでの話

  • 人気のあるモデルを買おう
  • キャリア乗り換えでお得に購入おう
  • 最適なタイミングで購入しよう

人気のあるモデルを買おう

すべてのiPhoneモデルが同等の資産価値を持つわけではない。以下の特徴を持つモデルは相対的に価値保持率が高い:

  • 最新モデルのできるだけハイスペックなモデル(Pro Max等)
  • ストレージ容量が大きいモデル(特に中間容量以上)
  • 人気色(使い勝手のいい色や限定色は特に価値が下がりにくい)

例えば、iPhone 15シリーズならProやPro Maxモデルが、標準モデルより価値保持率が高い傾向にある。また、128GBと256GBでは価格差以上の資産価値の差が生じることもある。

キャリア乗り換えでお得に購入しよう

iPhoneを出来る限り安く入手するためには、キャリア各社の施策を活用すべき:

  • MNP(番号ポータビリティ)による乗り換え特典
  • オンライン限定キャンペーン
  • 家族割などの併用可能な割引制度の最大活用

特に効果的なのは、キャリア間の競争を利用したMNP戦略だ。

例えば、docomo→au→楽天→docomoというように、1〜2年おきに携帯会社を渡り歩くことで、数万円規模のキャッシュバックや端末割引を受けられることも少なくない。

ただし、短期間での乗り換えはブラックリストに入るリスクや違約金が発生する可能性もあるため、各キャリアの契約条件を十分理解した上で行動することが重要。

最適なタイミングで購入しよう

iPhoneの購入タイミングも資産価値に大きく影響する:

  • 1年後の売価を高く維持するため、新モデルを発売直後(基本毎年10月)に買うのが一番良い。
  • 年末商戦やキャリアの四半期末(3月、6月、9月、12月)は乗り換えキャンペーンが充実しやすい

逆に、避けたいこととして重要なのは、次期モデルの発売前に現行モデルを購入しないこと。今、もうその時期まで来てしまっているなら、大人しく時期モデルの発売を待ち、それを買った方がいい。

新モデル発表後に旧モデルの中古価格は必ず下落するため、タイミングを誤ると大きな損失となる。

【価格維持】iPhoneを壊さずに使う

購入後のiPhoneの扱い方が、将来の売却価格に直結する。以下の点に注意し、資産価値を最大限保持しよう。

ここでの話

  • 物理的損傷を防止しよう
  • バッテリー劣化を最小限に抑えよう
  • ソフトウェア面での最適化をしておこう
  • 箱や同梱物を保管しておこう

物理的損傷を防止しよう

iPhoneは落とすとすぐ壊れる。

見た目の状態は中古価格に大きく影響する。以下の対策は必須だ:

  • 【必須】必ずケースに入れて使う
  • 【必須】強化ガラスフィルムを貼り付ける
  • 防水性能を過信せず、水回りでの使用に注意する
  • 極端な温度環境(サウナや冬の屋外放置など)を避ける

特にスクリーンの傷やフレームの凹みは致命的な価値低下要因となる。また、カメラレンズ周りの保護も忘れてはならない。最近のiPhoneはカメラ性能が売りであり、この部分の傷は大きな減額ポイントになりやすい。

面倒臭いことではあるが、いずれ人様に売る売り物になるわけであって、ここは丁寧にやろう。

バッテリー劣化を最小限に抑えよう

バッテリー状態は中古iPhoneの価値を決める重要な要素だ。以下の対策でバッテリー劣化を遅らせよう:

  • iOS設定の「最適化されたバッテリー充電」を有効化
  • 可能であれば「90%充電制限」の設定を活用
  • 急速充電の頻度を抑える(特に就寝時は低速充電が理想的)
  • 極端な充電サイクル(0%→100%)を避ける
  • 高温環境下での充電を避ける

バッテリー最大容量が90%以上あれば「ほぼ新品同様」と評価されることが多く、売却価格に好影響を与える。逆に80%を下回ると著しく評価が下がるため注意が必要だ。

データ移行しやすい状態を保つ

中古売却時に意外と手間取るのが、データ移行の準備不足だ。以下の点に注意しておこう。

  • Apple IDとパスワードを確実に管理する(忘れると初期化や再設定が困難に)
  • 定期的にiCloudやiTunesでのバックアップを行い、復元手順を把握しておく
  • 各種アプリのアカウント情報を整理しておく
  • 写真や重要データのバックアップ先を確保しておく
  • iCloudストレージの容量を適切に管理し、バックアップが途切れないようにする
  • パスワード管理アプリを活用する(Apple純正のパスワード管理も便利)

特に重要なのは、Apple IDのパスワードと二段階認証のリカバリーキーの管理だ。これらを忘れると、新しいiPhoneへのスムーズな移行が困難になり、旧端末の初期化もできなくなる可能性がある。売却直前になって焦らないよう、日頃からしっかりした管理を心がけよう。

また、アプリ内で保存されているデータ(ゲームの進行状況など)は、アプリ独自のクラウド保存設定を確認しておくことも大事。

データ移行のスムーズさは、次のiPhoneでの使用開始をストレスフリーにするだけでなく、旧端末をすぐに売却に出せることにもつながる。

箱や同梱物を保管しておこう

iPhoneが入っていた箱や付属品は、保管しておこう。

箱と付属品を保管している場合、出品時には「箱・付属品完備」「純正品完備」などの表現を商品タイトルに含めることで、検索上位に表示される可能性が高まる。

また、すべての付属品が揃っていることを写真で明示すると、さらに購入意欲が高まる。

付属品の保管は少しのスペースで可能であり、将来的な資産価値を高めるための簡単かつ効果的な手段だ。

【売却】メルカリでiPhoneを納得のいく価格で売ろう

いよいよメルカリ出品戦略だ。

ここで下手をうっては、1年間の苦労が水の泡だ。以下のポイントを押さえることで、同じ機種・状態でも数万円の差が生まれることもある。

ここでの話

  • 戦略的に出品タイミングを決めよう
  • 商品ページを魅力的に作ろう

戦略的に出品タイミングを決めよう

理論上のベストタイミングは新モデル発表前だ。この時期は中古市場に旧モデルが少なく、需要に対して供給が限られるため高値が期待できる。しかし、それでは自分自身が新モデルを使えないというジレンマがある。

現実的なアプローチとしては、新端末を入手してデータ移行が完了し次第、可能な限り速やかに出品することだ。この「速さ」が重要な理由は、同じタイミングで市場に溢れる同モデル品との競争を避けるためである。新型iPhone発売後、数週間で中古市場は旧モデルで飽和状態となり、価格の下落を招く。

また、出品する際は以下の点も考慮すると効果的だ。

  • 週末や給料日付近は購買意欲が高まりやすい
  • 午後8時〜10時の出品が閲覧数を稼ぎやすい
  • 3日以内に売れなければ、価格を見直す柔軟さを持つ

要するに、新端末入手とほぼ同時に旧端末を売却する準備を整えておき、データ移行完了と同時に即座に出品するという機動力が、最大限の売却価格を実現する鍵となる。

商品ページを魅力的に作ろう

メルカリでの高額売却には、以下の要素を含む魅力的な商品ページが不可欠だ。

  • 魅力的な商品写真
  • 信頼を勝ち取る商品説明
  • 適正価格の設定

魅力的な商品写真

  • 昼間の自然光の下で撮影(蛍光灯下では実際の色味が伝わらない)
  • やや望遠で撮影すると歪みが少なく美しく写る
  • 最低でも以下のショットを用意する
    • 全体像(前面・背面・側面)
    • 各角のクローズアップ(傷の有無確認用)
    • 電源を入れた状態の画面
    • 設定画面のバッテリー状態表示
    • 付属品の全容

特に重要なのは、傷やスクラッチがある場合は隠さず明示的に写真に収めることだ。後からクレームになるリスクを避けられるだけでなく、誠実さをアピールできる。

信頼を勝ち取る商品説明

以下の情報は必ず記載するようにしよう。

  • 使用歴、傷の状態についての率直な説明文
  • IMEI(端末識別番号):盗難品でないことの証明
  • 購入日と使用期間
  • バッテリー最大容量の数値
  • 修理歴の有無(AppleCare+使用歴なども含む)
  • 付属品の詳細(純正充電器の有無など)
  • SIMロック状態(解除済みが望ましい)

特にIMEIとバッテリー状態のスクリーンショットは、専門知識のある購入者からの信頼を得るために重要。

また「〇〇まで使用していたため傷や使用感はありますが、動作に問題はありません」といった正直な記載も、かえって信頼感を高める。

適正価格の設定

価格設定は売却の成否を左右する最重要ポイントだ。

  • 同一機種・状態の過去3日間の売却実績をチェック
  • 平均的な成約価格から±5%を目安に設定
  • 即決価格と値下げ余地を考慮した価格設定
  • 状態が極めて良好なら、平均より10〜15%高く設定しても良い

一般的には「購入価格から1万円程度引いた金額」が1年以内の売却なら現実的だが、最終的には市場価格が全てだ。定期的に相場をチェックし、長期間売れない場合は柔軟に価格調整することも重要。

購入者とのコミュニケーション戦略

メルカリでは購入前の質問対応が売却成功の鍵を握る。

  • 質問には可能な限り迅速に返答する
  • 追加で欲しい写真があれば快く対応する
  • 専門的な質問には正確に回答する(不明点は調べてから返答)
  • 値引き交渉には礼儀正しく対応する(断る場合も丁寧に)

質問者は購入確度の高い見込み客だ。丁寧かつ誠実な対応が信頼を生み、スムーズな取引につながる。「即購入OK」の設定も有効だが、質問者への対応を疎かにしないことも大事。

【次の端末も】iPhoneを資産として捉えた長期戦略

iPhoneは今後もずっと必要なもの。1度売約してそれで終わりというわけにはいかず、次の端末の買わないといけない。

単発の売買だけでなく、長期的な視点でiPhoneを資産として運用する戦略も押さえておこう。

モデルサイクルの把握と予測

Appleの製品サイクルをある程度予測できれば、より効率的な売買が可能になる。

  • iPhoneの新モデルは基本的に9月発表が多い
  • 廉価モデル発売や小規模アップデートの時期は価値下落が緩やか
  • 大幅デザイン変更の年は旧モデルの価値が急落しやすい

例えば、大幅なデザイン変更が予想される年の前には、現行モデルの使用期間を短めにして早期売却を検討するなどの対応が有効だ。

通信キャリアの乗り換えについて、もっとハイレベルな戦略を展開する手もある

より高度なキャリア活用法も存在する。

  • 副回線としての格安SIM活用
  • 法人契約の特典利用(可能な場合)
  • キャリア公式オンラインショップと家電量販店の価格差の利用
  • キャッシュバックサイト経由での契約によるさらなる割引

例えば、メイン回線とは別にeSIM対応の格安SIMを利用することで、常に最適なMNP先を確保しておくことが可能だ。

リスク管理の徹底

apple_care
https://www.apple.com/jp/support/products/

資産運用である以上、リスク管理も重要だ:

  • AppleCare+への加入判断(修理必要時の資産価値保全)
  • 盗難・紛失保険の検討
  • バックアップ体制の強化

特にAppleCare+は、画面割れなどの修理費用を大幅に抑えられるため、資産価値を守る保険として機能する。

ただし、月払いなら毎月980円〜1,740円程度の追加コストが発生する。

1年サイクルでの売却を前提とするなら、その費用対効果は低下する。また、普段から丁寧に扱い、頑丈なケースを使用しているなら故障リスクは限定的だろう。

自分の使用スタイル、過去の故障歴、金銭的余裕を総合的に考慮した上で、各自の状況に合わせた選択をしてほしい。

AppleCare+ 盗難・紛失プラン

機種月払い2年間限定プラン
iPhone 16 Pro, iPhone 16 Pro Max1,740円 (税込)34,800円 (税込)
iPhone 16 Plus, iPhone 15 Plus1,540円 (税込)31,800円 (税込)
iPhone 16, iPhone 151,340円 (税込)26,800円 (税込)
iPhone 16e1,140円 (税込)22,800円 (税込)

AppleCare+

機種月払い2年間限定プラン
iPhone 16 Pro, iPhone 16 Pro Max1,580円 (税込)31,800円 (税込)
iPhone 16 Plus, iPhone 15 Plus1,380円 (税込)28,800円 (税込)
iPhone 16, iPhone 151,180円 (税込)23,800円 (税込)
iPhone 16e980円 (税込)19,800円 (税込)

サービス料の一覧

対象となるインシデント料金
画面または背面ガラスの損傷3,700円 (税込)
過失や事故によるその他の損傷12,900円 (税込)
盗難または紛失12,900円 (税込)

まとめ:iPhoneを資産として最大限活用するために

ここまで解説してきた内容を実践すれば、iPhoneを単なる消費財ではなく「価値を保持し循環させる資産」として活用できるはずだ。重要なポイントを改めて整理すると次のとおり。

購入段階での最適化

  • 資産価値の高いモデル(Pro/最新/人気色)を選択
  • キャリア乗り換えなどの特典を最大活用した購入
  • 購入タイミングの戦略的選択

2. 使用中の価値保全

  • 徹底した物理的保護(ケース・フィルム)
  • バッテリー劣化の最小化(充電習慣の改善)
  • ソフトウェア面での適切な管理

3. 売却時の価値最大化

  • 最適なタイミングでのメルカリ出品
  • 信頼を勝ち取る完璧な商品ページ作成
  • 適正価格設定と丁寧なコミュニケーション

4. サイクルの継続

  • 「金→iPhone→金→iPhone→金」の循環意識
  • 市場動向とAppleの製品サイクルの把握
  • リスク管理の徹底

この記事で解説した戦略を実践すれば、常に最新のiPhoneを最小限のコストで使い続けることも夢ではない。iPhoneを「消費」するのではなく「運用」する視点を持ち、賢明な資産管理者としてのスマートフォンライフを楽しんでほしい。

そして最後に重要なことを強調しておく。この記事は適正価格での売買を前提としており、不当な価格設定や詐欺的行為を推奨するものではない。誠実さと透明性を保ちながら、win-winの取引を心がけることが、長期的に見て最も賢明な戦略だ。

iPhoneを資産として扱う新しい視点が、あなたの生活をより豊かにするきっかけになれば幸いだ。

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