iPhone ガジェット

iPhoneのバッテリーを長持ちさせたい人向け|劣化原因や設定方法を解説

そのiPhone、最近バッテリーの減りが早くはなってないだろうか。

しばらくアイフォンを使うと、充電の減りがどんどん速くなってしまうという悩みを持つ人は多い。

また、iPhoneを何台も買い替えるのが当たり前の時代。せっかく新品のiPhoneを買ったから、今度こそバッテリーの最大容量を減らさない方法を知りたいという人も多い。

特にある2つの観点から、ただ何となく日々アイフォンを使い潰すのではなく、誰しもiPhoneのバッテリーを長持ちさせる努力をしたほうがいい。それは次の2つだ。

  • iPhoneがあなたの専属秘書として最大限働いてくれる
  • リセールバリューを高く維持できる

iPhoneが人生のパートナーとなっている現代、iPhoneのパフォーマンスはあなたのパフォーマンスに直結する。

また、iPhoneは高級品であり、売価が落ちないうちに短期サイクルで売買し、常に最新のiPhoneを使い続けるべきという内容は、別記事ですでに述べているとおり。

この記事では、機種やスペックによらず、アイフォンのバッテリーを少しでも長持ちさせるために必要な知識とアプションプランをお伝えしたい。アイフォンの充電が少しでも長持ちするように何をするべきか、俺が真剣に調べて考えた結果を共有させてもらうので参考にしてほしい。

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バッテリーの状態を確認しよう

まずは現状把握が大事。設定アプリから「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」を開いてみてほしい。ここで最も重要なのが「最大容量」の数値。

この数値は、購入時のバッテリー容量に対して現在どの程度の容量を保持しているかを示している。新品時は100%だが、使用とともに徐々に低下していく。

Apple公式の見解によれば、iPhone 14以前のモデルでは約500回の充電サイクルで80%を維持、iPhone 15シリーズでは約1000回のサイクルで80%維持できるとされている。

Batteries of iPhone 14 models and earlier are designed to retain 80 percent of their original capacity at 500 complete charge cycles under ideal conditions. Batteries of iPhone 15 models are designed to retain 80 percent of their original capacity at 1000 complete charge cycles under ideal conditions.

iPhone 14以前のモデルのバッテリーは、理想的な条件下で500回のフル充電サイクルにおいて、元の容量の80%を維持するように設計されている。
iPhone 15モデルのバッテリーは、理想的な条件下で1000回のフル充電サイクルにおいて、元の容量の80%を維持するように設計されている。

Apple「iPhone battery and performance」

実際のユーザーデータを見ると、平均的な使用条件下では以下のような傾向が見られる:

  • 1年経過:90~95%程度(良好)
  • 2年経過:80~90%程度(要注意)
  • 3年経過:70~80%程度(劣化進行)

80%を下回ると体感的にもバッテリーの持ちが大幅に悪化し、Appleもこの時点でのバッテリー交換を推奨している。つまり、この80%という数値が、使用感の上では一つの重要なボーダーラインとなる。

なお、俺のように特にiPhoneを将来売却することを視野に入れている人なら、90%台は最低限維持しておきたい。後の章でも詳しく述べるが、バッテリーの状態は売価に直結する。

というわけで、特に最大容量を気にかけておこう。この数値があなたのiPhoneの「健康状態」を表す最も重要な指標だからだ。

iPhoneのバッテリーを長持ちさせる2つの最大のメリット

ここでの話

  • iPhoneがあなたの専属秘書として最大限働いてくれる
  • iPhoneを手放すときに高く売れる

iPhoneがあなたの専属秘書として最大限働いてくれる

バッテリーが劣化したiPhoneは、あなたが最も必要とする瞬間に力尽きる。重要な電話の最中、緊急時のナビゲーション中、大切な写真を撮ろうとした瞬間——そんな時にバッテリー切れを起こすのは、まさに最悪。

バッテリーが健康な状態であれば、朝から晩まで安心してiPhoneを使い続けられる。外出先でモバイルバッテリーを持ち歩く必要もなく、充電場所を探し回る必要もない。あなたの仕事や生活において、iPhoneが真の意味での「信頼できるパートナー」として機能する。

iPhoneを手放すときに高く売れる

これは経済的に非常に重要なポイント。バッテリー状態が良好な端末ほど高値で売れる傾向がある。中古市場において、バッテリー最大容量は価格査定の重要な要素の一つとなっている。

メルカリ等の中古市場で、バッテリー状態(最大容量)が売価・売れやすさに影響することは多くの実例で確認されており、メルカリの公式コラムでも言及がある。

https://about.mercari.com/

状態をチェックするにあたって特に重要なのはバッテリーの劣化の具合です。バッテリーが劣化しているかどうかは、最大容量を確認することで判断できます。
iPhoneの場合、「設定」→「バッテリー」→「バッテリー状態」で確認が可能。このとき最大容量が80%を下回っていると、バッテリーが著しく劣化していると判断されます。

メルカリ公式コラム「iPhoneはメルカリで売れる!賢く売却する方法や相場を解説」

メルカリなどで中古iPhoneを売る際は、バッテリー状態の画面のスクリーンショットを必ず添付することを強くおすすめする。90%台の最大容量を維持できていれば、それだけで購入希望者に安心感を与えることができ、より高値での売却が期待できる。

逆に、バッテリーが著しく劣化した状態では、本体の機能に問題がなくても大幅な価格低下は避けられない。2年程度の短期サイクルでiPhoneを買い替える戦略においては、このバッテリー状態の維持が経済効率を大きく左右する。

充電最適化と充電上限設定について

2種類のバッテリー維持設定

iPhoneにはバッテリー健康維持を目的とした設定が2種類ある。

  • 充電最適化
  • 上限充電設定

どちらかは設定しておこう。なお、これらはいずれかしか設定できないので、好きな方を選んでほしい。

先に言っておくと、俺のおすすめは充電上限設定で、95%に設定することだ。

ただし、どちらを選んだら、もしくはどちらも設定しなかった場合、どれほど差がつくのかという実験データは、まだ十分に存在しない点はご了承いただきたい。

しかし理論上、どちらの設定もバッテリーの長寿命化に有効であることは説明がつく。よって、設定しないよりはしておいたほうがいいというのが実際のところ。

実測データをとった事例

https://forums.macrumors.com/threads/apples-80-charging-limit-for-iphone-how-much-did-it-help-after-a-year.2438027/?utm_source=chatgpt.com

iPhone 15 Pro Maxを用いた1年間の検証データ(MacRumors調査)では、次のとおり報告されている。

  • 充電上限80%設定:1年後のバッテリー最大容量94%(299サイクル)
  • 最適化充電のみ:1年後のバッテリー最大容量87~90%(271~329サイクル)
  • (何も設定しない:理論的には最適化充電より更に劣化が進むと予想される)

この結果を見ると、1年間では数パーセント程度の差に留まっている。劇的な差とは言えないが、確実に効果は現れている。重要なのは、この差が2年目、3年目と蓄積していく可能性があることだ。

充電上限を設定する(俺のおすすめ)

充電上限とはどんな設定?

これは、iPhoneのバッテリーを100%まで充電されないようにする設定だ。80%、85%、90%、95%など、任意のパーセンテージに達したところで充電が強制終了されるというもの。

iPhone 15シリーズ以降(iOS 17以降)で利用可能な機能で、iOS 18では80%から100%まで5%刻みで上限を設定できるよう拡張されている。

満充電状態が続くと電池が劣化する

iPhoneのバッテリーの劣化の最大の原因の一つが、満充電状態の長時間維持だ。リチウムイオン電池は高い充電率(満充電状態)で長時間保持されるほど劣化が進みやすいことが研究で明らかになっている。

カナダのCadex Electronics Inc.が運営するサイト「Battery University」の情報によれば、充電時のピーク電圧を下げるほどサイクル寿命が飛躍的に延びるという研究結果が報告されている。

Most Li-ions charge to 4.20V/cell, and every reduction in peak charge voltage of 0.10V/cell is said to double the cycle life. For example, a lithium-ion cell charged to 4.20V/cell typically delivers 300–500 cycles. If charged to only 4.10V/cell, the life can be prolonged to 600–1,000 cycles; 4.0V/cell should deliver 1,200–2,000 and 3.90V/cell should provide 2,400–4,000 cycles.

ほとんどのリチウムイオン電池は4.20V/セルまで充電されますが、ピーク充電電圧を0.10V/セル下げるごとにサイクル寿命が倍増すると言われています。例えば、4.20V/セルで充電されたリチウムイオン電池は通常300~500サイクルの寿命を持ちます。4.10V/セルで充電すると寿命は600~1,000サイクルに延び、4.0V/セルでは1,200~2,000サイクル、3.90V/セルでは2,400~4,000サイクルになるとされています。

バッテリーユニバーシティ「BU-808: How to Prolong Lithium-based Batteries」

100%に到達している状態で更に電圧をかけ続けると、バッテリーに不必要な負荷がかかる。それを防ぐため、あらかじめ手前で給電が終わるように設定しておこうという話だ。

俺が95%を推奨する理由

バッテリーの健康維持上は80%が理論上最も効果的だが、実用性を考慮すると95%が最適解だと考えている。理由は以下の通り。

  1. 実用性の確保
  2. 心理的安心感
  3. 十分な効果

80%では外出時にバッテリー切れのリスクが高まる。実際、MacRumorsの検証でも80%制限使用者が外出中にバッテリー切れを起こし、モバイルバッテリーを持ち歩く場面があったと報告されている。

95%あれば、ほぼ満充電に近い感覚で使用でき、バッテリー残量への不安が大幅に軽減されるため、心理的な安心感もある。

そして、95%でも満充電状態を回避できるため、バッテリー劣化抑制効果は十分に期待できる。

設定方法

設定アプリ→「バッテリー」→「充電」→「充電上限」→「上限95%」を選択する。

バッテリー充電の最適化を設定する

これは、ユーザーの使用傾向をAIが分析して、次に使い始める直前まで80%で留めるという設定。iOS 13以降の全てのiPhoneで利用可能で、デフォルトで有効になっている。

もっと具体的にいうと、通常は一旦80%前後まで素早く充電し、そこから残り20%分の充電を意図的に遅らせることで、iPhoneが充電器から外される直前にちょうど100%になるよう調整するということ。例えば夜間の就寝中の充電では朝に100%になるよう80%付近で一時停止するといった動作を行う。

これによりバッテリーが長時間100%の満充電状態で放置されるのを防ぐ狙いがある。

学習してくれる画期的な仕組みだが、次のデメリットがある。

  • 80%上限以外の選択肢がない
    ユーザーが任意の上限値を設定することはできない。
  • 使用サイクルが一定でない人にとっては、有効な手段にならない
    スケジュールが不規則な場合や場所が変わる場合(旅行中など)は機能が働かない設計になっており、常に80%で止めてくれるとは限らない。

この、使用サイクルが一定でないと効果を発揮しづらいという点がネック。だから俺は充電上限設定の方を選択している。

特に現代のワークスタイルでは、テレワークや出張、不規則な勤務時間など、充電パターンが一定でない人が多い。そうした場合、最適化充電は期待通りに動作しない可能性が高く、結果として通常の100%充電が行われてしまう。

バッテリー劣化の根本原因を理解する

効果的な対策を講じるためには、なぜバッテリーが劣化するのかを理解しておくことが重要だ。

主な劣化要因

  • 充電サイクルの蓄積
  • 高温環境(最重要)
  • 極端な充電状態(0⇄100)
  • 経年劣化(カレンダー劣化)

充電サイクルの累積

充放電サイクルの回数が増えるほど化学的な劣化が進み、容量が減っていく。これは避けられない現象だが、適切な使い方でペースを緩やかにすることは可能だ。

高温環境(最重要)

バッテリーの高温環境は寿命を大きく縮める最大の要因だ。iPhoneの適正温度範囲は16~22℃であり、35℃を超える環境での使用や充電はバッテリー寿命を永久に低下させる恐れがあるとAppleも注意喚起している。

iPhone, iPad, iPod, and Apple Watch work best at 0° to 35° C (32° to 95° F). Store your device where the temperature is between -20° and 45° C (-4° to 113° F).
To maintain battery capacity, keep the device in the ideal temperature range of 16° to 22° C (62° to 72° F). Avoid exposing your device to temperatures higher than 35° C (95° F), which can permanently damage battery capacity.

iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watch の適正な使用温度は 0°C 〜 35°C です。保管温度は -20°C 〜 45°C です。
バッテリーの寿命を最大限に延ばすためには、16°C〜22°C の範囲内で使用することが理想的です。35°C を超えるような高温環境でデバイスを使ったり充電したりすると、バッテリーの容量が永久に低下することがあります。

Apple公式「If your iPhone or iPad gets too hot or too cold」

実際の研究データでは、電池を満充電で保管した場合、温度によってかなりの差が生じている。

  • 室温(25℃):1年で容量の約80%を保持
  • 高温(40℃):1年で約65%まで低下

これは高温下で電池内部の電解液などが分解しやすくなり、化学反応が進むためだ。

極端な充電状態(0⇄100)

常に100%まで充電したり、バッテリー残量が0%近くまで深く放電する使い方は、電池にストレスを与え劣化を促進する。

急速充電・高負荷放電

高電流での充電や放電もバッテリーの発熱と劣化要因になる。これもbattery Univercityの研究で、充電速度が速いほど劣化が加速することが確認されている。

High charge and discharge rates, especially those that approach the recommended maximum, will decrease cycle life. High rates also cause temperature rise, which further stresses the battery.
… Fast charging applies higher current to the battery and increases the cell temperature, which, if done regularly, can reduce the battery’s cycle life.

高い充電・放電レート(とくに推奨最大値に近いもの)は、サイクル寿命を短くする。高いレートは温度上昇も引き起こし、バッテリーにさらなるストレスを与える。
… 急速充電ではバッテリーに高い電流が流れ、セル温度が上昇する。これを頻繁に行うと、バッテリーのサイクル寿命が短くなる場合がある。

バッテリーユニバーシティ「BU-808: How to Prolong Lithium-based Batteries」

経年劣化(カレンダー劣化)

使用の有無に関わらず、時間の経過とともにバッテリーの化学反応は進み、ゆっくりと劣化する。特に高温下や満充電状態で放置すると時間劣化が早まる。

低電力モードは最終手段

低電力モードは確かにバッテリーの消費を抑えるが、これに頼るのはお勧めしない。なぜなら、iPhoneの本来の処理能力を大幅に下回るパフォーマンスになってしまうから。

低電力モードが有効になると:

  • CPUパフォーマンスが制限される
  • 画面の明るさが自動調整される
  • アプリのバックグラウンド更新が停止する
  • 自動ダウンロードが無効になる
  • 一部の視覚効果が無効になる

これらの制限により、iPhoneの快適性と生産性が大幅に損なわれる。あくまで緊急時の延命措置として考えるべきで、日常的に使用するものではない。

ストレスとのトレードオフにするのは、優先的選択肢ではない。適切なバッテリー管理により、低電力モードに頼らずとも1日中快適に使用できる状態を維持することが理想だ。

外気温と充電速度は徹底管理せよ

ここでの話

  • 極端な温度環境を回避しよう
  • 適切な充電速度を選択しよう

極端な温度環境を回避しよう

高温環境を絶対に避ける

夏場の車内、直射日光の当たる場所、暖房器具の近くなど、高温になりやすい環境での使用・充電は絶対に避けてほしい。特に以下の状況はアイフォンにとってかなりのダメージになる。

  • 真夏の車内(ダッシュボード上など)
  • 直射日光下での長時間使用
  • 充電中に厚手のケースを装着したまま
  • 高負荷のゲームやアプリを長時間使用中の充電
  • 布団の中での充電

充電中や高負荷の使用で本体が著しく熱くなる場合は、一度使用を控え冷ますことも大切だ。厚手のケースは発熱をこもらせる場合があるため、端末が熱いと感じるときは取り外すのも有効だ。

低温環境への対処

極端な寒冷下では一時的にバッテリー性能が低下するが、温度が戻れば回復する。低温自体は恒久的な劣化を引き起こす主原因ではないが、以下の点に注意が必要。

  • 極寒の屋外から暖かい室内に入る際の急激な温度変化
  • 結露による水分の付着
  • 寒冷下でのバッテリー性能低下に驚かない

適切な充電速度の選択

急速充電の使い分け

急速充電に対応した高出力アダプタは便利だが、頻繁に最大速度で充電する必要がない場合は標準的な出力(5W~20W程度)の充電で十分だ。ゆっくり充電することで発熱を抑え、電池内部への負担も軽減される。

特に以下のシーンでは急速充電を避けることをおすすめする。

  • 夜間の就寝中など急がないとき
  • すでに本体が温かいとき
  • 時間に余裕があるとき

信頼できる充電アクセサリの使用

安価な非純正充電器の中には、必要な電流制御や満充電時のシャットオフ機能が不十分なものもある。

そうした製品では過電流により発熱・劣化を招く恐れがあるため、できるだけApple純正またはMFi認証済みの充電器・ケーブルを使用してほしい。

その他の実践的なバッテリーケア

ここでの話

  • 適切な充電範囲を維持しよう
  • ソフトウェア面での工夫をしよう
  • 長期保管時の注意点

適切な充電範囲を維持しよう

前述の充電上限設定以外にも、日常の充電習慣を見直すことでバッテリー寿命を延ばせる。イメージは、80%と20%の間に上下を抑えること。ただし、俺は可用性を加味して95%まではチャージした方がよいと考えているので、95%⇄20%をおすすめする。

  • バッテリー残量が20%以下になる前に充電を開始
  • 可能であれば80~95%程度で充電を終了
  • 0%まで完全に使い切ることは避ける

リチウムイオン電池にはメモリー効果がないため、定期的な完全放電は不要だ。むしろ毎回0%まで使うと過放電状態に陥り劣化や故障につながる可能性がある。

ソフトウェア面での工夫をしよう

ハード的な要因以外にも、使い方を工夫してバッテリーへの負荷を減らすことができる。

  • 画面の明るさを適切に調整
  • 不要なバックグラウンド更新を無効化
  • 位置情報サービスの適切な管理
  • 最新のiOSにアップデート

特に最新のiOSにアップデートしておくことは重要だ。Appleはソフトウェア更新で電力効率の改善や充電制御の最適化を行うことがあり、常に最新の状態にすることでバッテリーに優しい制御を受けられる。

長期保管時の注意点

iPhoneを長期間使わず保管する場合は、50%程度の充電状態で電源を切って保管することをAppleが推奨している。満充電や空の状態で放置すると劣化しやすいためだ。

Store it half-charged when you store it long term
If you want to store your device for long term, charge it to around 50% and then turn it off.

長期間デバイスを保管する場合
デバイスを長期間保管する場合は、バッテリーの劣化を最小限に抑えるために、バッテリーを 50% ほど充電してから電源を切ってください。

Apple公式「iPhone battery and performance」

リチウムイオン電池なので、どうやっても必ず劣化はする

ここまで様々な対策を紹介してきたが、リチウムイオン電池の劣化そのものを完全に防ぐことはできない。2~3年の使用で容量80%程度まで劣化するのは想定内の正常範囲なのだ。

しかし、適切なケアを行うことで:

  • 劣化のペースを緩やかにできる
  • より長い期間、快適に使用できる
  • リセールバリューを高く維持できる

これらのメリットは確実に得られる。

過度に劣化することが無いように使用したうえで、リセールバリューが高いうちに売る。これが俺が至った最適解だ。

まとめ:今すぐ実践すべき5つのアクション

  1. バッテリー状態の確認
    設定から最大容量をチェックし、現状を把握する
  2. 充電上限95%の設定
    Phone 15以降なら即座に設定、それ以前なら最適化充電を有効にする
  3. 高温環境の徹底回避
    夏場の車内放置や直射日光下での使用を避ける
  4. 適切な充電アクセサリの使用
    純正またはMFi認証品を選ぶ
  5. 定期的な状態確認
    月1回程度、バッテリー最大容量をチェックする習慣をつける

iPhoneのバッテリーを良好な状態で維持することは、単なる節約術ではない。あなたの生産性向上と、資産価値の保持という2つの重要な意味を持つ投資なのだ。

今日から実践して、あなたのiPhoneを最高のパートナーとして活用してほしい。

これも読んどく?

iPhoneのバッテリーの状態維持と資産価値には密接に関係がある。「みんな持ってる高級品」と化した今、賢く買って賢く売るっための戦略を解説しているので、読んでいってほしい。必ず役に立つ。

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