これまでGoProとInsta360という2種類のアクションカメラを買ったことがある。
アクションカメラは、海や山、空など非日常の世界へ旅に出ようと思う冒険心をパートナーとして後押ししてくれる。「思いっきり楽しんで来い!俺がきっちり残しといてやるから!」と言ってくれているみたいに。
今回は、アクションカメラが自分の経験や行動範囲をいかに変え、QOLを上げてくれたか。そんな話。
アクションカメラ(GoPro)との出会い

衝動買いしたGoPro
スマホカメラしか持っていない大学生だった頃の俺は、みんなと同じことしかしてないくせに、自分が没個性的だと悩んでいた。観光地やテーマパークなどみんながこぞって行きがちなところに行っては、記念にとiPhoneで写真を撮ってインスタに上げるだけ。なのに、絶妙にプライドが高いせいで、みんなと同じような写真や動画を撮って投稿するのでは満足いかない。今思えば、至極当然のこと。
そんなある時、初めてアクションカメラというものを認識した。GoProを持って世界中を旅して、「みんなも広い世界に旅立とう!」と発信しているインフルエンサーをYouTubeで見かけたことだった。残念ながら継続して視聴しているYouTubeではないので名前は覚えていない。最初は「へー、こんなものがあるんだ。」という程度だった。
しかし、GoProの公式サイトやInstagramなどで、ゴープロで撮影された映像の数々を見るうちに、徐々に惹かれるようになってきた。スマホカメラで撮れるものとは決定的に違う。アクションカメラは「自分や仲間の躍動感」を記録してくれる。

「なんてこの人たちは生き生きとしてるんだろう」
GoProユーザー達が、雪山で、海で、空で、地球そのものを楽しんでいる様子を見て、心の底から憧れを抱いた。
そこから、「俺もやりたい!」という衝動に駆られたのは自然なことだ。俺は比較的衝動買いをしないタイプの人間のはずだった。小学生のころ、マリオカート8を親にねだった時も、親は「買ってもいいが、すぐには買わない。時間をおいて一旦頭を落ち着かて、何かを頑張った後に、それでも欲しいと思うのなら買い与える」というスタンスだった。そうして教育されたおかげて、大人になっても衝動買いはしなかった。それでもこの時だけは、見えない何かに突き動かされ、GoPro HERO 9をポチってしまっていた。(笑)
アクションカメラや360度カメラではそもそも何ができる?
この時衝動買いしたGoProはアクションカメラの一種。数年後買うことになるInsta360はアクションカメラ兼360度カメラだ。

アクションカメラは、コンパクトで高い耐久性・防水性を持っていて、強力な手ブレ補正を備えている。そのため、バイクツーリングやマリンスポーツなどの激しいアクティビティにおいて、臨場感あふれるダイナミックな一人称視点の映像を安定して記録することに特化してる。

一方で360度カメラは、周囲360度全方向を一度に記録できることが最大の魅力。撮影後に好きな視点や画角を選んで動画や写真を切り出せる「リフレーム」が可能になり、撮り逃しの心配がないのだ。また、まるでその場にいるかのような没入感のあるVRコンテンツを制作できるほか、自撮り棒が映像から消える「見えない自撮り棒」効果により、ドローンで撮影したようなユニークなアングルも実現できる。

近年では、360度カメラがアクション性(手ブレ補正、耐久性)を取り込むなど、両者の特徴を併せ持つ製品も増えている。GoProよりも後に購入し、現在現役で使用しているInsta360はこれに当たる。
起こった変化:「行けば残せる」から来るワクワク感
さてここからが本題。GoProを買ったことで俺の人生にどんな変化があったか。
行くハードルの高いところにも「行きたい!」と思えるようになった
何よりシンプルにあったの変化が、ハードルの高い遠出経験に前向きになったこと。それまでの俺も、「人生一度きり。せっかくなら若いうちからいろいろな経験をしておくべき」という考え方は持っていたのだが、少しハードルの高いことに関しては、どうしてもやる気が起こらないことが多々あった。

しかし、GoProはスマホに比べて撮影行為のハードルが低く、耐久性もあ理、しかも高画質であって、自分が経験することを丸っと映像に記録してくれる。
そんな道具、いや、パートナーを手に入れたことで、「少しハードルの高い経験」の価値が自分の中で高まった。
行きたいところに行って、録画開始さえしていれば、記録し、帰ってきて人に共有することができるようになった。その変化が、俺の背を大いに押してくれるようになったわけだ。
自分の個性に自信が持てるようになった
俺はその後、GoPro片手にスノーボード、スキューバダイビング、パラグライダー体験、登山など、初めての経験をたくさんし、継続的な趣味も複数持つようになった。
それまで知らなかった世界や、雪山、海の中、空の上など非日常の大自然の世界に行くことが何より楽しい。

そして、それらの経験自体も当然価値がある上に、Instagramに残すことで、今の時代、人と会う時にもそれが名刺代わりとなるので、他の人に自分の経験に興味を持ってもらえることが増えた。
ありがちな観光地の風景やご飯の写真でなく、スノボで滑走している写真や、水深10mの海中で撮った写真など、スマホでは撮るのが困難なアクティブな写真がプロフィールに並べておくことで、Instagramアカウントを共有し合う時も、「すごいですね!」「アクティブですね!」「これはどうやって撮ったんですか?」と食いついてもらえることが爆増した。
自分が「やりたい!」と思ってやってきた経験を記録し、その記録を見た人から「すごい!」と言ってもらえる。こんなに幸せなことはない。

まとめ
アクションカメラは広い世界へを俺たちを誘ってくれる。もちろん、買ってそのまま、全く活用できないのではもったいない。大自然は不確実なことが多くて、悪天候で予定が狂ったり、アクティビティを楽しむにはそもそも自分にスキルが必要だったりと、いろいろ考えることも必要。
だけど、アクションカメラはそのハードルを越えさせてくれる。俺も今ではカメラを持った状態でスノーボードで滑ることができるし、スキューバダイビングのライセンスも取得して毎年潜りに行っているが、最初はどれと正直怖かったし、時間とお金をかけて練習して今に至っている。

「ただの遊びになぜそこまで?普通にもっと簡単なレジャーの方が楽でしょ」と思われるだろう。しかし、少し難しいことだたからこそ、人に話せる面白い経験になるもの。
格好よく雪山を滑走したい!美しい海の世界を泳ぎたい!そしてそれらをカメラに残したい!というエネルギーを、間違いなくGoProとInsta360が俺に与えてくれた。

